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今、町の電気屋さんが大型量販店の進出で、どんどんどんどん数を減らしてきています。そのような中で、知恵を絞り工夫をして元気に存在を保っている店もあります。鹿児島市郊外の昭和55年創業の電気屋さんの話です。御多分にもれず鹿児島市にも「ベスト電器」「ヤマダ電機」など大型量販店が進出し、その煽りで町の電気屋さんは苦戦を強いられてきました。 今日紹介する電気屋さんもあるボランタリーチェーンに加盟し、そこの指導を受けるまでは、いつ廃業してもおかしくない状況にありました。店の広さは10坪。品ぞろえ、価格、顧客数、何をとっても大型量販店にかなうはずがない。 その店が最初にとった方法は、まず店内の雰囲気を変えること。照明を従来の5倍に増やし、お店を明るく、お客様が入りやすいようにした。 次はお茶、コーヒーのサービス。買う、買わないにかかわらず、必ず飲み物のサービスを行い、そこでお客様と対話、コミュニケーションを強め、信頼を築いていった。 品揃えも大きく変えた。それまではテレビ、冷蔵庫などの高額商品が場所の大半を占めていたが、何よりもまず電池や電球などの消耗品を徹底的にそろえるようにした。以前は数種類しか扱っていなかった電池は50種類以上に増やした。 たとえ利幅は小さくとも、日常的な必要に答え続けることが利益に結び付くし、お客様の来店回数も多くなる。テレビを買ってもらったから有難うではなく、金額に関係なく、お客様に感謝しましょうの気持。テレビ、冷蔵庫などの大型家電は、どの家庭でも、もうほとんど揃っているのだから、買い替えの時期が来た時に思い出して頂ければよい。 700〜1000坪もある大型量販店と同じ戦略をとっていても勝てるわけがない。弱者は弱者でなければできない戦略をとる。大型家電から電池、電球など消耗品を中心とした店つくり。量販店は小物、消耗品は利が低いので、あまり力を入れない。小さいけれど品ぞろえがきっちりしている店は、お客様に必ず受け入れられる。 今では、最初は消耗品を買うだけだったお客様にも、家電も買っていただけるようになり、年商も4000万円を超えるようになっている。 あと一つ、家庭訪問。昔でいえばご用聞き。なにか困っておられることはないか、最近のテレビなどはデジタルで年配者には取扱いが難しい。それらの扱い方を教えてあげたり、メニューとしていつでも見れるようにしてあげる。蛍光灯の注文があれば、行って取り替えてあげる。商品に直接関係なくとも、お客様から頼まれたことは、できるだけ応える。お客様の必要である店でありたいと。まさに地域密着、お客様密着である。 経営理念は「お客様の為に店はある。」「売りたい商品よりお客様が買いたい商品を」と頑張る店です。 |
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